Tuesday, March 05, 2019 9:39 AM

ゴーン前会長の保釈認める 保証金10億円、東京地裁

 東京地裁は5日、会社法違反(特別背任)などの罪で起訴された日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(64)の保釈を認める決定をした。証拠隠滅や逃亡の恐れがないと判断した。保釈保証金は10億円。昨年11月の逮捕以降、身柄拘束は100日を超えた。検察側は準抗告したが、棄却されれば保釈はほぼ確実となる。ただ弁護人は棄却後に保証金を納付する方針で、保釈は納付後の6日以降となる。

 争点を絞り込む公判前整理手続きが始まっていない段階で、否認している被告の保釈決定が出るケースは少ないとみられる。欧米を中心に勾留長期化への批判が出ていた。

 弁護人が今年2月28日に保釈請求していた。ゴーン被告側による請求は3回目で、弁護人が弘中惇一郎氏らに代わってからは初めてだった。(共同)