Tuesday, September 06, 2016 10:10 AM
来年前半に行動規範枠組み 中国ASEAN議長声明案
ラオスの首都ビエンチャンで7日開かれる中国・東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議の議長声明案が、南シナ海問題の平和的解決に向けた「行動規範」策定を巡り、域外国の「妨害」を受けないことを前提に2017年前半に枠組み協議を終えるとした中国の方針を歓迎すると明記していることが6日分かった。ASEAN外交筋が明らかにした。
ASEANとの協議が順調に進んでいることを国際社会にアピールし、日米などの発言を封じたい中国の思惑を反映した形。ただ、中国は長年、法的拘束力のある行動規範の策定には消極的で、日米の発言などを「妨害」と見なして時期を先延ばしできる条件を付けたとみられる。
国連海洋法条約に基づく仲裁裁判所は7月中旬、南シナ海での中国の主権主張を退ける判断を公表。全面敗北で追い込まれた中国の王毅外相は7月下旬、17年前半に行動規範の枠組みで合意すると発言し、初めて目標時期を提示。双方は8月、中国で開いた高官協議で時期について合意した。(共同)
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