Monday, March 11, 2019 10:22 AM
初のiPS細胞培養装置 日立、再生医療普及に一役
日立製作所は11日、大量の人工多能性幹細胞(iPS細胞)を自動培養する装置を製品化したと発表した。再生医療に用いる装置に関する国内規制を初めてクリアした。品質の高いiPS細胞を安定して大量に供給することができ、再生医療の普及に一役買いそうだ。
iPS細胞の培養は現在、主に熟練者による手作業で行われているが、日立の装置は、無菌環境で細胞の播種、培養、観察を自動でできる。研究向けの装置は既に開発されていたが、医療現場での患者への使用に対応させた。
装置は2022年度にパーキンソン病向けの医薬品販売を目指す大日本住友製薬に納入した。装置で培養した細胞は、近く同社が実施する治験に使用する予定だ。(共同)
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