Friday, March 15, 2019 10:22 AM

失速防止ソフト修正に遅れ ボーイング、昨年末想定

 エチオピアで墜落事故を起こした航空機大手ボーイングの最新鋭機737MAXシリーズについて、同社が昨年10月のインドネシアでの同型機墜落を受け、自動失速防止装置のソフトを昨年末までに修正する計画を米航空会社2社の操縦士組合に伝えたが、実施していないことが分かった。ニューヨーク・タイムズ電子版が14日報じた。

 同紙によると、米規制当局は4月までにソフトが修正されるとの見方を示した。アメリカン航空などの操縦士組合には、インドネシアで事故が起きるまで、同型機に搭載されたソフトについてボーイング側から説明がなかったという。

 米連邦航空局(FAA)は13日、2件の事故に類似点があり「共通の原因がある可能性をさらに調査する必要がある」として同型機の一時運航停止を命じた。(共同)