Monday, March 18, 2019 10:05 AM
ゲノム編集食品、夏にも 厚労省、多くが審査不要
厚生労働省の専門部会は18日、生物の遺伝子を効率的に改変するゲノム編集技術で品種改良した農水産物の多くに厳格な安全性の審査を求めず、国へ届け出れば販売してよいとする報告書をまとめた。今後は厚労省が詳細なルールを決めて通知を出し、消費者庁も表示の考え方を示す予定で、夏には食品として販売可能になる見通し。
血圧を下げる成分を増やしたトマトや体の大きなマダイなど、現在国内で開発が進む品種が対象になる可能性がある。
ただ、届け出に法的な義務はなく、制度の実効性には疑問符も付く。部会では義務化を求める意見も出たが、元々持つ遺伝子を改変する操作は、従来の品種改良や自然界で起きる変化と区別がつかず、違反の発見が困難だなどとして見送った。(共同)
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