Monday, March 18, 2019 10:05 AM

施工不良背景に創業者指示 レオパレス、工期短縮優先

 賃貸アパート大手レオパレス21は18日、外部調査委員会による施工不良問題の中間報告を国土交通省に提出し、発表した。壁に設計図と異なって建築基準法の基準を満たさない可能性がある部材を使った背景に、創業者深山祐助氏が2006年まで務めた社長時代に使用を指示していたことを指摘した。問題は「組織的・構造的に存在していた」とし、工期短縮や施工の効率化を優先する会社の体質にも触れた。

 調査委は5月下旬をめどに、再発防止策や役員の責任を盛り込んだ最終報告書を出す。レオパレスはこれを踏まえ、経営陣の処分を決める。

 東京都内で記者会見した蘆田茂執行役員は、中間報告について「真摯に受け止め、調査や是正を最優先に進める」と述べた。レオパレスは、深山氏が仕様と異なる部材を使うよう指示したものの悪意はなく、国の認定を取るなど必要な手続きを怠り施工不良を招いたとも説明した。意図的な不正の有無についてはさらに調査する。(共同)