Thursday, March 21, 2019 10:21 AM

沖縄県、効力停止で提訴へ 辺野古承認の撤回巡り

 沖縄県は、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設を巡り、県による辺野古沿岸部の埋め立て承認撤回の効力を国土交通相が一時停止したことを不服として、国を相手に取り消しを求めて22日に福岡高裁那覇支部に提訴する方針を固めた。県関係者が明らかにした。

 総務省の第三者機関「国地方係争処理委員会」が2月、効力停止に関する県の審査申し出を却下したことを受けた措置。提訴の期限が今週末に迫っていた。

 玉城デニー知事は19日に安倍晋三首相と会談し、工事の中止と1カ月程度の協議の場を設けるよう求めた。関係者によると国側は、25日に予定する辺野古沿岸部の新たな区域での土砂投入を中止しない方針を県に伝えたため、提訴に踏み切る。会談で玉城氏は、2017年に県が国に移設工事の差し止めを求めた訴訟の上告を取り下げる意向も表明している。(共同)