Monday, March 25, 2019 10:17 AM

夫婦別姓、賠償請求棄却 東京地裁「合憲」判断

 日本人同士の結婚で夫婦別姓を選択できる規定が戸籍法にないのは憲法違反だとして、ソフトウエア開発会社「サイボウズ」(東京)の青野慶久社長(47)ら4人が国に計220万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は25日、合憲と判断し、請求を棄却した。原告側は控訴する方針。

 中吉徹郎裁判長は、2015年の最高裁判決と同様、夫婦同姓の原則を定めた民法の規定を合憲と判断。個人が使用する法律上の姓は一つであることが予定されており、戸籍法が別姓を認めていないことには合理性があると結論づけた。

 さらに、現行の法制度で別姓が認められていないことによる不利益に対処するかどうかは、国会の立法裁量に委ねられた問題だとも指摘した。(共同)