Wednesday, September 07, 2016 10:38 AM

「負の遺産」克服訴え ラオス初訪問のオバマ氏

 米大統領として初めてラオスを訪問したオバマ大統領は、ベトナム戦争で米軍が投下した不発弾処理に3年間で9000万ドル(約91億円)の拠出を表明、戦争が残した「負の遺産」に向き合う姿勢を鮮明にした。

 「多くの人が依然、戦争の影におびえている。米国はラオスを支援する道義的な責任がある」。7日、不発弾被害者に義手義足を製造する首都ビエンチャンの施設を訪れたオバマ氏。両国間に横たわる「困難な歴史」の克服へ努力を続ける考えを示した。

 1960〜70年代のベトナム戦争で米軍は、北ベトナム側の補給路を断つ目的で隣国ラオスにも激しい空爆を加えた。200万トン以上の爆弾が投下され、約3割が不発弾に。現在も地中のクラスター(集束)弾による死傷者が後を絶たない。(共同)