Wednesday, September 07, 2016 10:39 AM

日韓、北朝鮮圧力を強化 ミサイル「許せぬ暴挙」

 安倍晋三首相は7日夕(日本時間夜)、韓国の朴槿恵大統領と訪問先のラオス・ビエンチャンで会談し、北朝鮮の弾道ミサイル発射について「許し難い暴挙だ」として、米国を含めた3カ国で北朝鮮への圧力を強化する方針で一致した。慰安婦問題を巡る昨年末の日韓合意の誠実な履行も確認。首相は朴氏に、ソウルの日本大使館前の慰安婦被害を象徴する少女像の撤去を要請した。

 会談で首相は「未来志向の協力を進め、日韓新時代を築いていきたい」と表明。朴氏は「両国関係の改善で、さまざまな課題に共同で対応できる土台が広がった。協力のモメンタム(勢い)を拡大したい」と応じた。首相は関係改善の流れを加速させたい考えだ。両首脳の会談は3月の米ワシントン以来。

 約30分間の会談で両首脳は、今月5日に弾道ミサイル3発を発射した北朝鮮を厳しく非難。首相は、国連安全保障理事会の非難声明を踏まえ「日米韓で連携し、圧力を強化すべきだ」と強調した。朴氏は「北朝鮮の核・ミサイル能力は高度化している」として、米軍の最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」が必要だとの認識を示した。(共同)