Wednesday, September 07, 2016 10:40 AM

「直接当事国の交渉」明記 南シナ海、日米介入を警戒

 中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)は7日、ラオスの首都ビエンチャンで首脳会議を開き、共同声明を採択した。南シナ海問題について「直接の当事国による交渉」を通じ解決を目指すと明記し、日本や米国など域外国の介入を警戒する姿勢を強調。中国の意向が強く反映された内容で、中国のASEAN懐柔策が奏功したとみられる。

 中国の王毅外相は7月下旬、2017年前半に法的拘束力のある「行動規範」の枠組みで合意すると表明したが、共同声明では策定時期に関する具体的目標は盛り込まれず、「早期策定に向け取り組む」との表現にとどめた。

 李克強首相は首脳会議で経済面での連携強化などをアピール。共同声明では、南シナ海での中国の主権主張を否定した7月の仲裁裁判所の判断を巡る直接の言及はなかった。(共同)