US Frontline News

Monday, April 01, 2019 10:11 AM

10年ぶり政権交代なるか　激戦のイスラエル総選挙

　イスラエル総選挙まで2日で1週間。最大の焦点は右派「リクード」党首で、汚職疑惑を抱えるネタニヤフ首相の続投の是非だ。トランプ大統領の「側面支援」を追い風に再選を果たすのか、中道政党連合を率いるガンツ元軍参謀総長が10年ぶりの政権交代を実現するのか。世論調査の支持は拮抗。選挙戦は9日投開票に向けて終盤を迎え、激戦が続いている。

　「歴代米大統領で最良の友人だ」。ネタニヤフ氏は3月25日、イスラエルがシリアから奪った占領地ゴラン高原のイスラエル主権を承認する文書に署名したトランプ氏を称賛した。ホワイトハウスで署名を見守り、2人はがっちり握手。緊密な関係を誇示した。

　イスラエル検察から収賄罪などで起訴する方針を示されているネタニヤフ氏は、選挙戦で苦戦を強いられている。この署名は、昨年5月の米大使館エルサレム移転に続く、トランプ氏から盟友ネタニヤフ氏への「贈り物」との見方が強い。（共同）