Wednesday, September 07, 2016 1:22 PM
FRBの枠組み「有効に機能」 下院金融委で連銀総裁証言
カンザスシティー連邦準備銀行のジョージ総裁とリッチモンド連銀のラッカー総裁は7日、下院金融委員会で米連邦準備制度理事会（FRB）改革について証言した。両総裁は、12の地区連銀によって構成する現在のFRBの枠組みは、地域住民のさまざまな意見を吸い上げる上で有効に機能しているとし、地区や役員の構成などを見直すことに否定的な見方を示した。短期的な利益を優先する傾向がある政治の圧力から金融政策が守られていることが、長期的な観点で有益と考えられる政策を実施するには重要だとも強調した。
ジョージ総裁は、地区連銀の役員について人種や性別などの多様性を確保することは「市民の信頼を得る上で重要だ」と指摘。
ラッカー総裁は、政策決定に当たっては、物価水準などから適切な政策金利水準を導き出す「テイラールール」などを参考にはすると述べたが、「機械的に従う」ことには否定的な見方を示した。（共同）
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