Thursday, June 23, 2016 6:13 PM

オバマ氏の移民改革頓挫 米最高裁、差し止め維持

 大統領権限で不法移民に米国滞在の道を開くことを目指したオバマ大統領の移民制度改革が23日、事実上頓挫した。連邦最高裁が判断を示せず、改革の差し止めを命じた下級審の判断が維持された。レガシー(政治的遺産)を残したいオバマ政権には大きな打撃。移民制度改革は11月の大統領選で重要争点となる。

 最高裁は判事9人で構成するが、2月に保守派の判事が死去。議会承認を必要としない大統領権限による改革の有効性について、残る判事8人の判断が4対4で割れた。

 オバマ氏は記者会見し「数百万人の移民の心を引き裂くものだ」と述べ、「われわれが望む国の在り方とはかけ離れている」と不満を表明した。(共同)