Thursday, April 18, 2019 10:22 AM

スズキ202万台リコール 過去最多、検査不正で

 スズキは18日、ブレーキなどの検査不正を受け、計約202万1590台(2015年5月〜19年2月生産)のリコール(無料の回収・修理)を国土交通省に届け出た。対象は主力の軽自動車「スペーシア」などで、相手先ブランドによる生産(OEM)も含めて計29車種。国交省によると、届け出1件当たりのリコール台数としては国内で過去最多という。

 国交省は18日、道路運送車両法に基づき、19日に浜松市の本社を立ち入り検査すると明らかにした。16年に燃費データの測定不正が発覚した際にも立ち入り検査を受けている。ブランドイメージの低下や経営への影響は不可避だ。

 社外の弁護士による調査で今月12日、ブレーキ検査で不合格とすべきなのに合格としたり、資格を持たない従業員が検査印を使ったりした不正が判明した。当初は40車種を対象としていたが、新旧などの区別を統合した結果、29車種となった。既に車検を済ませた車は対象外という。(共同)