Monday, April 22, 2019 10:59 AM

ゴーン前会長、捜査終結へ 地検、特別背任罪で追起訴

 日産自動車から中東オマーンの販売代理店「SBA」に支出した資金を私的流用したとして、東京地検特捜部は22日、会社法違反(特別背任)の罪で前日産会長カルロス・ゴーン容疑者(65)を追起訴した。昨年11月以降、計4回の逮捕を重ねた一連の捜査は事実上終結する。弁護人は22日、東京地裁に保釈を請求した。地裁は23日以降に可否を判断する。

 弘中惇一郎弁護士は22日、報道陣の取材に「全面的に争う」と話し、ゴーン被告は黙秘していると明らかにした。

 起訴状によると、2017年7月〜18年7月、日産の子会社「中東日産」からSBAに計1000万ドル(約11億1000万円)を支出させた上、うち計500万ドル(約5億5500万円)をゴーン被告が実質的に保有するレバノンの投資会社「GFI」名義の預金口座に送金させ、日産に損害を与えたとしている。(共同)