Thursday, September 08, 2016 5:44 PM

中国機内誌に差別表現 インド系や黒人に「注意」

 中国国際航空の機内誌に、ロンドンでインド系や黒人が住む地域に入る際は警戒が必要との記述が見つかり、人種差別だと批判の声が高まった。英下院議員が駐英中国大使に謝罪を求める騒ぎに発展。航空会社は8日、機内誌を回収したと明らかにした。

 英メディアによると、問題となったのは機内誌「中国之翼」9月号。ロンドンの治安について「安全な街だが、インドやパキスタン系、黒人が多く住む地域に入る時は注意が必要」と指摘した記事がインターネット上で話題となり、英下院議員から「事実と異なる人種差別的表現」「多民族が暮らす地域も安全だ」などの声が上がっていた。

 中国外務省の華春瑩副報道局長は8日の定例記者会見で「中国国際航空が調査を行って適切に対応するよう望む。あらゆる人種差別に断固として反対するという中国政府の立場は極めて明確だ」と述べた。(共同)