Thursday, September 08, 2016 5:44 PM

イラン、核合意順守続ける IAEA報告書

 国際原子力機関(IAEA)は8日、イランが欧米など6カ国と合意した核開発の制限措置の検証に関する報告書をまとめた。ウラン濃縮を最大で3.67%に抑え、貯蔵量も300キロ以下にとどめるなど合意を順守している。

 報告書によると、核兵器用のプルトニウム抽出が容易な重水炉に使える重水の貯蔵量も8月30日時点で126.5トンと、合意基準の130トンを下回った。イランは既に西部アラクの実験用重水炉を解体している。

 米シンクタンク科学国際安全保障研究所(ISIS)は今月1日、6カ国が今年1月の対イラン制裁解除の際、イランによる濃縮ウラン保有量などの合意違反を黙認したと指摘したが、外交筋は「(制裁解除後)合意の制限を超えたのは(2月に)重水貯蔵量が130トンを上回った1回だけだ」と述べた。(共同)