Thursday, May 09, 2019 9:52 AM

コンチネンタル、電動バス用タイヤを開発

 独サプライヤー大手コンチネンタルは、都市部を走る電動バスに最適なタイヤを業界で初めて開発し、このほど発表した。

 電動バス用のタイヤは、バッテリーパックと搭乗者を乗せた重い車体を支えながら断続的かつ瞬時に駆動力を伝えなければならない。こうした条件を満たすには、グリップ(路面をとらえる力)、堅牢性、平均以上の耐荷重性が必要になる。

 コンチネンタルの新しいタイヤ「Conti Urban HA3」(315/60 R22.5 154/148Jおよび156/150F)は、こうしたニーズに応える安全な電動旅客サービス向け全車軸対応タイヤで、優れたグリップと車軸当たり8トンというタイヤサイズ標準より0.5トン多い運搬力を提供する。

 このタイヤは、高密度で厚みのあるワイヤーを用いた非常に堅牢なケーシングによってロードインデックス(荷重指数)を高め、天然ゴムの比重を増やし、安定性と耐久性の高いトレッドで切断やひび割れ、チッピング(ゴム欠け)、チャンキング(トレッド面の剥離)、摩耗に対する耐性を強化して、耐用期間や耐久距離を伸ばしている。

 全体の形状は耐久性と均一な摩耗を促進し、幅広のトレッドは優れたコーナリング やハンドリングの安定性を提供する。また、緊密に連結したサイプ(トレッド面のブロックに入った細かい切れ込み)は、極端な状況下でも最適なグリップと車線維持を提供し、交互にずらして配することで騒音を減らし、乗り心地を向上させている。

 さらに、サイドウォールを補強して頻繁な縁石との接触にも耐えられるようにしており、リトレッド(ゴムのはり替えによる再使用)性に優れ耐用年数が長く、3PMSF(厳寒期対応)規格も満たしているため、欧州の多くの地域で通年の使用に適している。

https://www.greencarcongress.com/2019/04/20190426-conti.html