Tuesday, May 14, 2019 9:59 AM

米自工会、コロラド州と談判〜ZEV規制導入に待った

 自動車メーカーに一定の割合でゼロ排ガス車(ZEV)の製造を義務づける規制を導入する方針のコロラド州に対し、米自動車工業会(AAM)が思いとどまるよう説得を試みている。

 ZEV規制はカリフォルニア州が最初に導入し、メリーランド、マサチューセッツ、ニュージャージー、ニューヨーク、オレゴンなど9州もすでに導入している。コロラド州では1月、ジャレッド・ポリス知事が州にZEV規制の導入を命じる知事令に署名した。

 ロイター通信によると、GM、トヨタ、VW、フォードなどが加盟するAAMは4月15日、代表らがポリス知事と会い、電気自動車(EV)に代表されるZEVの普及は業界の自主的な努力に委ねるべきではないかと持ちかけた。AAMが同月29日付で州に送った書簡でも、加盟社は2020年1月までにカリフォルニアで売られるEVモデルはすべてコロラド州でも発売し、売り込みに力を入れることに同意したと強調している。

 AAMはまた、コロラド州のEV購入者が5000ドルの優遇を受けられる制度を州と共同で実施することを約束した。

 コロラド側は5月6日、州当局者が自動車メーカー各社にあてた書簡で「協力する真の機会」があるとの考えを伝えた。州はZEV規制に関する最初の公聴会を実施する予定だが、書簡では「それと並行してZEV規制の代替案についても話し合いを続けたい」と述べた。