Thursday, January 15, 2026 6:34 AM

ナイロンとバイモータル、次世代モーターを共同開発へ

 レアアース(希土類)を使わない高性能窒化鉄永久磁石の製造大手ナイロン・マグネティクス(Niron Magnetics、ミネソタ州)と、超小型・高トルクのモーターシステム分野をリードするバイモータル(Bimotal、カリフォルニア州)は、需要が拡大しているモビリティーおよびロボティクス向け次世代電動モーターの開発で提携した。

 ナイロンのプレスリリースによると、あらゆる業界で多くの企業がサプライチェーン(供給網)混乱リスクの低減や海外サプライヤーへの依存抑制を積極的に進める中、メーカーは技術の設計方法や調達方法の見直しを迫られている。

 バイモータルは、サプライチェーンリスクの低減と完全国内調達によるパワートレインソリューションの実現を目指し、グローバルなサプライチェーンを活用して米国でモーターシステムを設計し組み立てている。一方、ナイロンは、レアアース材料への依存を排除しながら高性能を実現する窒化鉄磁石技術の国内調達・製造の拡大でこの課題に対応している。

 今回の両社の協業は、高性能電動モーター向けの戦略的な国内サプライチェーンを前進させる動きで、レアアース材料の依存問題に対処すると同時に、国内の製造能力を支援する。

 バイモータルのモーターシステム「Elevate(エレベイト)」は、2024年にタイム誌の「最も優れた発明」に選ばれ、ナイロンの窒化鉄磁石技術も23年に同じ評価を受けている。これらの技術を組み合わせることで、制約の多いレアアースサプライチェーンに依存せずに高性能システムを構築するという、電動モーターおよびアクチュエイター業界における喫緊の課題の一つに対応する。

 両社による最初のモーター試作機は、今月上旬のIT・家電見本市「CES 2026」で公開された。