Monday, May 20, 2019 10:23 AM

「ゲーム障害」依存症に WHO、疾病分類採択へ

 世界保健機関(WHO)年次総会が20日、ジュネーブの国連欧州本部で開幕した。オンラインゲームやテレビゲームのやり過ぎで日常生活が困難になる「ゲーム障害」を新たな依存症として加えた「国際疾病分類」最新版が28日までの会期中に採択される予定だ。

 WHOのテドロス事務局長は開幕演説で、新たな国際疾病分類を採択する重要性を強調。世界規模で流行するはしかなどの感染症にも触れ「拡大防止のためには基礎的な医療の充実が必要だ」と述べ、各国に積極的な関与を求めた。大阪市で6月に開かれる20カ国・地域(G20)首脳会合での議論にも期待を示した。

 スマートフォンやタブレット端末の普及に伴い、ゲーム依存は世界各地で問題化。WHOでは国際的な標準となる病気の分類に盛り込むことで、診断例が増えて研究が進み、治療法確立へ寄与すると期待している。(共同)