Thursday, May 23, 2019 10:23 AM

遺体の堆肥化が合法に ワシントン州、全米初

 ワシントン州で22日までに、人間の遺体を堆肥化し、植物などの肥料として使うことを認める法律が成立した。環境保護を狙った全米初の取り組みで、来年5月1日から施行される。

 地球温暖化対策などの重要性を訴えて来年の大統領選に立候補を表明しているインズリー州知事が21日に署名した。

 遺体は認可を受けた業者によって堆肥化され、遺族は植物などの肥料として使うことができる。合法化の支持者からは「死後の肉体に新たな意味を与える」との声も上がっている。

 米国では土葬が一般的で、近年火葬も広く受け入れられるようになった。ただ環境対策に力を入れる同州の取り組みは先進的とされ、提案者の議員には反対意見も寄せられたという。(共同)