Monday, September 12, 2016 10:13 AM
増産凍結への期待高まらず 産油国、シェア低下を警戒
石油輸出国機構(OPEC)は今月下旬にアルジェリアで非公式会合を開き、原油相場のてこ入れに向け増産の凍結を探る。相場上昇は産油国共通の目標だが、凍結に伴い市場シェアが下がることへの警戒感が強く、駆け引きが激化。凍結への期待は高まらない。
「主な産油国の建設的な対話と緊密な協力が重要だ」。原油生産で世界2位ロシアのノバク・エネルギー相と、同3位サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は5日、相場の安定に向けた共同声明に署名した。両者はOPECによる今月の非公式会合と11月の総会に合わせ会談することも確認した。
ロシアのプーチン大統領は増産凍結への支持を明言する一方、ロイター通信によると、ファリハ氏は「凍結は今、必要ない」と表明。増産の余地が小さいとされるロシアと、余力があるサウジで思惑は異なる。(共同)
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