Monday, September 12, 2016 10:14 AM

フィリピン大統領、特殊部隊退去を 異例の言及、米と距離

 フィリピンのドゥテルテ大統領は12日、イスラム過激派対策で同国南部ミンダナオ島のフィリピン軍基地内に常駐しているとされる米軍の特殊部隊の存在に言及し「退去しなければならない」と述べた。マラカニアン宮殿(大統領府)での新任職員向けの演説で述べた。

 米軍特殊部隊は対テロ戦争の一環で派遣され、存在は半ば「公然の秘密」だが、活動実態は明らかでなく、大統領自らが存在を暴露するのは異例。暴言でオバマ米大統領に6日の首脳会談を断られてからは、米国との距離を置く姿勢が目立っている。

 ドゥテルテ氏は初外遊から帰国後の10日にも「米国は好きではない」と述べ「フィリピンは独自の外交政策を取る」と2度強調している。(共同)