Monday, September 12, 2016 1:24 PM
シリア停戦が発効 米露主導で和平目指す
内戦が長期化するシリアで、米国とロシアが設定した全土での停戦期間が12日夕(日本時間13日未明)に始まった。2月に発効した一時停戦が事実上崩壊した失敗を踏まえ、米露両国は協調と関与を強化。激戦地の北部アレッポなどで包囲された数十万の民間人に人道支援物資搬入を急ぎ、国連が仲介する和平協議再開のため本格的な停戦維持を目指す。
内戦終結に向け、国際社会の決意が試される重要な局面。アサド政権と反体制派の主要勢力は、停戦をおおむね順守する構えだ。ただ反体制派の一部は態度を留保しており、「イスラム国」(IS)や「ヌスラ戦線」(「シリア征服戦線」に改称)など過激派の妨害も懸念される。
12日はイスラム教最大の祝日「犠牲祭」の初日。アレッポでは、反体制派地域で25万人以上の民間人が包囲下にあり、生活物資が枯渇した危機的状況という。(共同)
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