Monday, September 12, 2016 5:46 PM

GDPや企業投資の持ち直し見たい ブレイナードFRB理事

 米連邦準備制度理事会(FRB)のブレイナード理事は12日、イリノイ州シカゴでの講演後の質疑応答で、追加利上げに当たっては、国内総生産(GDP)や企業投資、純輸出などの持ち直しを確認したいとの見方を示した。

 最近の米経済はまちまちだとしたが、個人消費支出はとても力強く「労働市場では歓迎すべき進展が続いている」と述べた。一方、GDPは3四半期続けて1%程度の成長にとどまり、前年と比べ急減速しているとした。

 企業投資の弱さや製造業の不振に加え、輸出から輸入を差し引いた純輸出も低調だとし、利上げ判断に当たっては7〜9月期以降、こうした指標のいくつかが「より明るさを示すことが重要だ」とした。物価上昇率が目標の2%を下回り続け「依然として顕著に低い」ことについても、改善の兆しを注視する考えを示した。(共同)