Tuesday, June 11, 2019 10:37 AM

在外公館の虹色旗認めず 米政権、LGBT象徴

 トランプ政権が、性的少数者(LGBT)の権利と尊厳を訴える月間中の今月、在外の大使館や領事館などで、シンボルカラーである虹色の旗を掲揚することは認めないと通知した。NBCテレビなどが10日までに報じた。オバマ前政権の容認姿勢を一転させた。

 トランプ大統領は一方でLGBTとの連帯を訴え、政権として同性愛を犯罪と見なさない国際的なキャンペーンを始めたとツイッターに書き込み、人権団体などは「偽善だ」と反発を強めている。

 米紙ワシントン・ポストによると、オバマ前政権は2011年にLGBTの権利擁護を外交政策に加え、大使館などによる虹色の旗の掲揚を容認。だが、同性婚の禁止を求めるキリスト教福音派の信仰を掲げるポンペオ氏が昨年、国務長官に就任後、掲揚を認めない方針を打ち出したという。(共同)