Tuesday, September 13, 2016 10:02 AM

日本人研究者が初証言 ポト派法廷で中川さん

 カンボジアの旧ポル・ポト政権による大虐殺を裁く特別法廷(プノンペン)の公判に13日、同国の女性問題などの研究者、中川香須美さん(44)が証人として出廷、ポト派政権下での強制結婚の実態について証言した。特別法廷当局者によると、同法廷に日本人が証人出廷したのは初めて。

 中川さんが出廷したのは、ポト派最高幹部のヌオン・チア元人民代表議会議長とキュー・サムファン元国家幹部会議長の公判のうち、強制結婚、少数民族の虐殺などを審理する裁判の第一審。

 証言で中川さんは、1975年に始まったポト派支配の間、多くの結婚で(1)ポト派当局者の許可が必要とされていた(2)自らの意思と無関係に、当局の指定した相手と強制的に結婚させられていたーと指摘。強制的な結婚の場合、男女は結婚式の前日か当日に、突然結婚を指示されていたと説明した。(共同)