Tuesday, September 13, 2016 10:03 AM

伊調選手に国民栄誉賞 レスリング五輪4連覇

 政府は13日の閣議で、リオデジャネイロ五輪のレスリング女子58キロ級で金メダルを獲得し、女子個人種目で五輪史上初の4連覇を達成した伊調馨選手(32)=ALSOK=に国民栄誉賞を授与することを決めた。菅義偉官房長官は授賞理由を「人一倍の努力と厳しい修練の積み重ねにより、世界的な偉業を成し遂げ、多くの国民に深い感動と勇気、社会に明るい希望を与えた」と説明した。授与式の日程は今後調整する。

 伊調選手は東京都内で記者会見し、レスリング界で吉田沙保里選手に続く2人目の受賞決定に「信じられない気持ちが大きいが、これまで支えてくださった関係者に感謝の気持ちでいっぱい」と晴れやかな表情で語った。2020年東京五輪については「挑戦してみたい気持ちになることもある。年齢は関係ない」と前向きな姿勢をみせた一方で、首や肩にけがを抱え「いろんな選択肢の中で決めていけたらいいなと思う。もう少し時間をかけて考えたい」と述べた。

 伊調選手は青森県出身。63キロ級で04年アテネ、08年北京、12年ロンドンの各五輪で金メダルに輝き、58キロ級で臨んだリオ五輪の決勝は逆転勝ちで4連覇を果たした。(共同)