Wednesday, June 26, 2019 10:19 AM

米下院、国境人道予算可決 政権の移民政策には反対

 米下院本会議は25日、メキシコ国境の人道問題に対応するためとしてトランプ大統領が求めた計45億ドル(約4800億円)の緊急予算措置を取る法案を賛成多数で可決した。ただ、民主党が主導した同法案は共和党政権の移民政策に反対する立場から、拘束した不法移民の待遇改善を盛り込んでおり、トランプ氏は法案への署名を拒否する構えだ。米メディアが伝えた。

 民主党のペロシ下院議長は不法移民の大量流入による人道問題に対処する必要性を認める一方、可決した法案は「移民の子どもに対する政権の残酷な対応に反対するものだ」と強調した。メキシコ国境では最近、不法移民の子らが十分な水や食料が与えられない状態で拘束されていると指摘されている。

 共和党が多数派を占める上院は緊急予算措置について別の法案を審議している。(共同)