Thursday, June 27, 2019 9:43 AM

ZF、商用トラック向けに2眼カメラ開発

 ZFは、大型トラックなどの商用車向けにレンズが2つあるデュアルレンズ(2眼)カメラを開発した。

 オートノマス・ビークル・テクノロジーによると、このカメラは自動車用カメラシリーズ「S-Cam4」の1つで、同社のほかの先進運転支援システム(ADAS) 技術と組み合わせて使うよう設計されている。

 さまざまな国際基準要件を満たすために開発され、交通標識の認識、車線維持支援やセンタリングのほか、自動緊急ブレーキ(AEB)を作動させるための障害物や歩行者の検出といった機能を提供する。

 ZFの商用トラック向けADASおよび自動運転技術担当責任者、ダン・ウィリアムズ氏は「商用トラックでこれらの技術を効果的に機能させるには、一部の先進機能に2つ目のレンズが必要。例えばAEBは、52度の視野を持つ標準的なモノラル(1眼)カメラでは、大型トラックが複雑な環境で歩行者やその他の交通弱者を検出し、ブレーキを作動させて事故を回避または軽減する機能が制限される可能性がある」と話した。

 また、2つ目のレンズはレベル2(一部の自動運転)以上の機能で予備装置としての役割も果たし、1つのレンズが視野を確保できなくなったり機能しなくなったりした場合でも、カメラを続けて作動させられる。

 先読みやコーナーレーダーといった同社のADAS技術一式と組み合わせれば、車線変更支援や渋滞支援などの自動機能が有効になり、トラックの隊列走行のような技術の基礎を形成できる。

https://www.autonomousvehicletech.com/articles/1823-dual-lens-camera-from-zf-has-adas-applications