Thursday, July 11, 2019 10:07 AM

笑いの効果、男女で差 近大調査、ツボの違い?

 近畿大医学部や吉本興業などは11日、「笑い」が感情に及ぼす効果に男女で差があることが実証実験で分かったと発表した。男性は笑うことで特に緊張や不安が和らげられ、女性は混乱する感情が抑えられたという。研究チームは「男女で笑いのツボが違うためではないか」と理由を推測している。

 実験では、一般募集した男性12人、女性8人の計20人に劇場「なんばグランド花月」で漫才や落語、吉本新喜劇を観賞してもらった。オムロンとNTT西日本の協力も得て一人一人の表情や心拍数、呼吸といったデータを収集。表情を読み取り、独自に笑いについて数値化して分析した。

 参加者の感情を「緊張・不安」「抑うつ」「怒り・敵意」「活気」「疲労」「混乱」の6項目に分類。男性は「緊張・不安」や「怒り・敵意」が改善され、女性は「混乱」などが抑えられる結果となった。男女とも「抑うつ」と「活気」には大きな改善はみられなかった。(共同)