Monday, July 15, 2019 10:41 AM

不法移民の一斉摘発開始か 米、「聖域都市」は反発

 米移民・税関捜査局(ICE)は全米の主要都市で大規模な不法移民摘発に着手したもようだ。CNNテレビなどが14日、匿名の米政府幹部の話として報じた。トランプ大統領が14日に摘発を開始する方針を表明していた。不法移民に寛容な「聖域都市」の自治体や移民支援団体は強く反発している。

 ロイター通信によると、摘発は週末にかけて数都市で小規模に始まった。全米の10都市前後で今後も続く見通し。トランプ政権高官は摘発に関して説明しておらず、不透明な部分が多い。

 聖域都市の一つ、東部ニューヨークのデブラシオ市長は14日、トランプ政権が標的にしている移民は「犯罪者ではなく、米経済に貢献してきた人々だ」と擁護し、摘発を批判した。(共同)