Wednesday, September 14, 2016 9:54 AM

日銀、9月追加緩和浮上 マイナス金利拡大軸

 日銀が今月20、21日の金融政策決定会合でまとめる政策の総括的な検証に合わせ、追加金融緩和を決める案が浮上していることが14日、分かった。2%の物価上昇目標の達成が危うくなっているためで、マイナス金利幅の拡大を軸に検討する。検証では物価目標の達成期限として掲げてきた「2年程度」を事実上撤回する。金利全般が下がりすぎる副作用を抑えるため、国債の購入方法の見直しも議論する。

 日銀は2013年4月に大規模な金融緩和に踏み切った。3年以上過ぎた今も2%目標が実現できておらず、この会合でこれまでの政策を総括的に検証する。

 黒田東彦総裁は5日の共同通信きさらぎ会で検証について講演し、マイナス金利の効果が大きいと強調した。物価上昇が2%に達しなかった理由については、消費税増税による消費低迷や原油価格の下落などを挙げた。(共同)