Wednesday, September 14, 2016 5:41 PM

核実験禁止、署名も検討 NSG加入でパキスタン

 核拡散防止条約(NPT)未加盟国パキスタンのアハタル外務省軍縮局長は14日、核技術などの輸出を管理する「原子力供給国グループ」(NSG)の加入条件として、包括的核実験禁止条約(CTBT)の署名や批准が求められれば「インドとともに検討せざるを得ない」と述べた。共同通信とのインタビューで語った。

 オバマ政権は、あらゆる国に爆発を伴う核実験の自制を求める国連安全保障理事会決議の草案を全理事国に配布。北朝鮮の核実験が脅威となる中、パキスタンと、同じくNSG加入を目指すNPT未加盟国インドがCTBTの署名などに応じれば「核兵器なき世界」へ大きく前進する。

 CTBTは今年署名開始から20年だが、パキスタンやインドなどが批准しておらず発効していない。インドとともに事実上の核保有国であるパキスタンは8月、インドに核実験を一時停止する2国間協定を呼び掛けたが、インドは返答していない。(共同)