Thursday, August 01, 2019 10:15 AM

英中銀、現行政策を維持 金利変更はEU離脱次第

 英中央銀行イングランド銀行(BOE)は1日、前日まで開いた金融政策委員会で、年0.75%の主要政策金利など現行政策の維持を全会一致で決めたと発表した。今後に関しては、欧州連合(EU)離脱の結果次第で「(利上げや利下げの)いずれの方向にも進む可能性がある」と指摘した。

 7月に就任したジョンソン英首相は、条件を取り決めないままEUを抜け出す「合意なき離脱」も辞さない考えで、英通貨ポンドは下落。米中貿易摩擦の長期化を背景に景気が冷え込む可能性もあり、BOEは難しいかじ取りを迫られそうだ。

 BOEのカーニー総裁は記者会見で「貿易摩擦とEU離脱問題の先行きが極めて不透明なことが、英経済の重荷になっている」と指摘した。(共同)