Friday, August 02, 2019 10:21 AM

社会保障給付費120兆円 17年度、過去最高更新

 厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所は2日、医療や介護、年金などの社会保障給付費の2017年度総額が前年度と比べ1兆8353億円(1.6%)増の120兆2443億円で、過去最高を更新したと発表した。高齢化の進行により給付費の膨張が続き、介護保険などの介護対策は初めて10兆円を超えた。

 社会保障給付費は税金や保険料で賄われ、利用者の自己負担は含まれない。17年度の1人当たりの給付費は1万6200円増の94万9000円だった。

 分野別では、年金が54兆8349億円で全体の45.6%を占め、医療は39兆4195億円(32.8%)だった。介護や子育て支援を含む「福祉その他」は25兆9898億円(21.6%)で、このうち介護対策は10兆1016億円(8.4%)だった。(共同)