Thursday, August 08, 2019 10:23 AM

中南米系680人を拘束 米南部で不法就労容疑

 米移民・税関捜査局(ICE)は7日、ミシシッピ州にある7カ所の鶏肉加工場を一斉に捜索し、中南米系の移民労働者ら計約680人を拘束した。不法就労の疑いとみられる。ICEは、単一の州で作業現場を対象にした捜査としては過去最大規模としている。米メディアが伝えた。

 捜索は、銃乱射事件が起きた南部テキサス州エルパソをトランプ大統領が訪問する数時間前に実施された。同事件は中南米からの移民を狙ったとみられている。移民支援団体の幹部は、事件の傷を癒やそうとする日に「トランプ氏は多くの家族やコミュニティーを引き裂いた」と批判した。

 工場を運営していた5社は、不法移民と知りながら雇用した容疑などで追及される見通し。労働環境が過酷な鶏肉加工場では移民労働者が多く働いているとされる。(共同)