Thursday, September 15, 2016 10:04 AM

民兵組織が石油施設制圧 リビア、過激派掃討影響も

 国家分裂状態のリビアで、民兵組織が主要石油施設を15日までに制圧した。背景には民兵組織と暫定政府との対立があり、暫定政府は事態沈静化を急ぐが、過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦への影響も懸念される。

 この民兵組織は元リビア軍将官ハフタル氏が率いる。暫定政府側部隊が警備する中部沿岸の石油積み出し港で11日に初めて武力衝突に至って以降、13日までに中部の複数の港を次々と占拠した。

 リビアでは「アラブの春」でカダフィ独裁体制崩壊後、イスラム勢力とリベラル勢力に分裂。昨年12月に統一政府樹立で合意したが、国連の支援を受けて事実上の政権運営に当たるシラージュ暫定首相の政府をリベラル勢力は拒否している。(共同)