Thursday, September 15, 2016 10:04 AM

有識者会議の設置表明へ 生前退位で首相所信演説

 安倍晋三首相は26日召集の臨時国会で行う所信表明演説で、天皇陛下の生前退位を巡り、有識者会議を設置する考えを示す方針を固めた。複数の政権幹部が15日、明らかにした。8月8日に陛下が退位実現に強い思いを示して以降、報道機関の世論調査で退位に賛同する回答が多いことなどを踏まえ、法整備に向け議論を本格化する意向だ。

 政府対応を明らかにしないまま衆参両院の各党代表質問や予算委員会などで質問が相次ぎ、論戦が混乱するのを避けるため、政府として「本格的に取り組む姿勢を示す」(政府筋)狙いもある。

 有識者会議について政府内では、憲法や行政法に通じた法学者や歴史学者らに加え、国民の総意に基づいた議論という観点から日本の伝統に通じた文化人などで構成する案が有力となっている。(共同)