Tuesday, August 20, 2019 10:45 AM

消費増税分を実質値引き コンビニ3社、2%相当

 コンビニエンスストア大手3社が、10月の消費税増税に合わせて始まるキャッシュレス決済のポイント還元で、顧客の購入額から還元対象である増税分の2%相当を支払時に即時に差し引く実質的な値引きを実施することが20日、分かった。ポイントが後日、還元されるより消費者に分かりやすい仕組みのため、追随する企業が相次ぎそうで、一部のスーパーなども準備を進めている。

 実質的な値引きを始めるのはセブン-イレブン・ジャパンとファミリーマート、ローソン。期間はポイント還元が実施される10月から来年6月までの9カ月間になるとみられる。実質値引きの費用を一時的に負担してくれる大企業の後ろ盾がない個人経営の商店は一段と苦戦を強いられそうだ。

 政府は後日、ポイントを付与する方法を原則としているが、ポイント還元の事務局の承認を得れば、購入代金から還元分を即時に差し引く実質的な値引きもできる。コンビニ3社は「顧客の利便性と分かりやすさを第一に考えた」と説明。関係者によると、コンビニ3社と一部のスーパーなどが既に承認を得ている。(共同)