Tuesday, September 10, 2019 10:31 AM

北朝鮮、飛翔体2発発射 米には今月下旬協議を提案

 韓国軍は10日、北朝鮮が同日朝、内陸部の平安南道价川付近から東に向けて短距離の飛翔体2発を発射、最大330キロ飛行したと発表した。弾道ミサイルかどうか分析を進める。北朝鮮の崔善姫第1外務次官は9日夜、米朝実務協議に9月下旬に応じる用意があると表明。非核化交渉の主導権を握るため硬軟両様で仕掛けた形だ。

 日本政府によると、日本の領域や排他的経済水域(EEZ)への弾道ミサイルの飛来は確認されていない。岩屋毅防衛相は記者団に「北朝鮮はたび重なる発射により関連技術の高度化を図っている。警戒監視態勢に万全を期したい」と述べた。

 韓国軍合同参謀本部や聯合ニュースによると、発射は10日午前6時53分と7時12分ごろ(日本時間同)。高度は50〜60キロだった。北朝鮮は5月以降、新型短距離弾道ミサイルをはじめ複数のタイプを、今回を含めて計10回発射。8月の米韓合同軍事演習終了後では2回目となり、日米韓は今後も発射を続ける可能性があるとみて警戒している。(共同)