Wednesday, September 11, 2019 10:20 AM

商用車管理のキープトラッキン、伊藤忠から資金確保

 商用車管理ソリューション大手のキープトラッキン(KeepTruckin、サンフランシスコ拠点)は9日、伊藤忠からの投資を獲得し、事業展開についても伊藤忠と戦略提携したことを明らかにした。投資額は非公表だが、数百万ドルとみられる。

 ビジネスワイヤによると、キープトラッキンは伊藤忠からの資金を技術革新に投じ、商用車の管理ソリューションに人工知能(AI)技術を統合し、輸送業界や物流業界における商用車の運用と管理に安全性と効率性をもたらす考えだ。

 キープトラッキンは、トラックによる陸送業界の業務をオンライン化する各種のソリューションを開発し、国内で5万5000の運送業者と25万台のトラックを通信網に接続している。

 オンライン小売市場の拡大が続く中、配送や物流の需要は非常に強まっており、その結果、予約(輸送受発注)管理や運行管理、労務管理の合理化が重視されるようになっている。

 キープトラッキンは、荷主と運送業者を引き合わせるオンラインの取引市場や予約管理モバイル・アプリケーション、車載ウェブカメラ、事業資産追跡システムといった機器類やデジタル・ツールの提供で頭角を表しており、現在、同分野の3位に成長している。

 伊藤忠は、キープトラッキンの取り引き網の拡大をはじめ、流通市場や輸送市場での存在感を一層高めるために、伊藤忠が世界で展開する各種の事業にキープトラッキンの事業や事業モデルを採用する計画だ。