Tuesday, September 17, 2019 10:12 AM

インテル、東京五輪で先進技術を活用

 インテルは、国際オリンピック委員会(IOC)と東京五輪組織委員会(Tokyo 2020)その他の五輪大会協力企業と提携して、第5世代通信(5G)や人工知能(AI)といった先進技術を2020年東京五輪・パラリンピックでのテレビ放映とイースポーツで大々的に活用する計画を明らかにした。

 インテルの五輪プログラム統括責任者リック・エチェバリア氏は「インテルは、20年東京五輪・パラリンピックで先端技術を応用することで、選手や視聴者、大会スタッフに新しい体験を提供しながら、技術がビジネスをいかに進化させるか実演することを目指している」と話した。

 インテルの計画では、例えば3Dアスリート・トラッキング(3DAT)というAI基盤の機械視認ソリューションを使い、競技や選手に関する深い理解と視覚化情報をリアルタイムで提供し、テレビ視聴者に新体験を提供する。デジタル情報を同時進行で中継映像に重ねることで、競技や選手に関する付加情報を映し出すことが可能になる。

 3DATは、インテルのチップや技術を採用した中国アリババ(Alibaba)のクラウド電算施設によってホストされ、IOC傘下のオリンピック放送機構(OBS)の協力によって実現する。4つの特殊モバイル・カメラによって選手たちの姿と動きを撮影し、インテルのジーオン(Xeon)プロセサーがアルゴリズムを使うことで、選手らの運動の生体力学を予想分析し、その結果を視覚化したデジタル情報を中継映像に合成する。100分の1秒を競う短距離走を含め、多くの競技映像の再生に使われる見通しだ。

 同技術は、データ解析技術を活用することで選手らの練習計画にも役立てられる。