Tuesday, December 16, 2025 6:31 AM
ポスコとファクトリアル、全固体電池技術開発で提携
韓国の電池材料大手ポスコ・フューチャーエム(Posco Future M)とEV向け固体電池技術開発のファクトリアル(Factorial、マサチューセッツ州)は、全固体電池の技術開発で提携した。
ビジネスワイヤーによると、両社はEV、ロボット技術、エネルギー貯蔵システムなど次世代産業を前進させる全固体電池向けの材料開発における協業を模索する。
全固体電池は、正極と負極の間に液体ではなく固体の電解質を使う技術で、従来のリチウムイオン電池に比べて安全性、エネルギー密度、充電性能に優れる。ファクトリアルは、全固体電池向け正極材料サンプルの評価でポスコの材料が良好な性能を示したため、契約の締結を決めた。
ポスコは現在、全固体電池向け正極材料およびシリコン負極材料の研究開発(R&D)を進めているほか、ポスコ・グループ全体としてもリチウム金属負極材料や硫化物系固体電解質のR&Dを継続しており、ファクトリアルとの契約を通じて、全固体電池材料事業における競争力強化を図る。
ファクトリアルはボストン近郊のビレリカに本社を置き、韓国の忠南天安市にパイロット製造拠点を持つなど国際的に事業展開している。一方、ポスコ・フューチャーMは継続的なR&Dを通じて、エントリー/スタンダード/プレミアムと幅広いクラスのEVに対応する正極・負極材料の製品群を構築し、顧客にカスタマイズ製品を供給する体制を整える計画。また、グループの研究機関であるポスコ・ホールディングスおよびグループ全体の能力を活用して、次世代材料の開発を積極的に推進することで、未来のモビリティー産業を主導していく意向だ。