Monday, September 19, 2016 10:17 AM

安保法「反対し続ける」 成立1年、全国で抗議デモ

 安全保障関連法成立から1年となった19日、市民団体が国会前で大規模な反対集会を開いた。主催者発表で約2万3000人が集まり、参加者は雨の中、「廃止するまで諦めない」「みんなの力で憲法を守ろう」などと声を張り上げた。一斉行動も呼び掛け、各地でデモや集会が実施された。

 国会前は「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」が主催。駆け付けた野党4党の代表者らは「(安保関連法は)何年たっても憲法違反」と述べた。参加者は「野党共闘」と連呼。法廃止へ足並みをそろえるよう促した形だ。

 6歳の娘を連れて東京都板橋区から参加した障害者施設職員山内朋子さん(40)は「安保法への関心が薄くなってきているが、成立1年で国会前に抗議に行ったよと周囲に話をしようと思い、参加した。関心を持ち続けたい」と話した。8月に解散した学生グループSEALDs(シールズ)元メンバー林田光弘さん(24)は「いまだに集団的自衛権行使容認の根拠を国民に説明しない」と政府の対応に疑問を呈した。(共同)