Thursday, October 03, 2019 10:37 AM

政府、韓国に情報提供へ 北朝鮮ミサイル2500キロ

 政府は、北朝鮮が2日に発射した弾道ミサイルに関し、韓国の要請に応じて日本の情報を提供する方針を固めた。政府関係者が3日、明らかにした。11月に有効期限が切れる日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA=ジーソミア)に基づく対応。日本は協定の重要性を訴え、破棄決定の撤回を韓国に促す考えだ。河野太郎防衛相は、ミサイルの最大射程は約2500キロに達するとの分析を明らかにした。日本のほぼ全域が射程に入る。

 河野氏は「新型の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)とみられる」と防衛省で記者団に述べた。ただ実際に潜水艦から発射されたかどうかについては「分析が必要だ」とした。約450キロ飛行し最高高度は約900キロと高かったと説明し「通常の軌道で発射すれば、射程は最大約2500キロに達する準中距離弾道ミサイルの可能性がある」と語った。

 韓国への情報提供に関し日本政府幹部は3日、「協定自体は11月下旬まで有効だ。拒むつもりはない」と語り、速やかに実施する考えを示した。(共同)