Tuesday, October 15, 2019 10:36 AM

カタルーニャ独立派に実刑 住民投票強行で最長13年

 スペイン最高裁は14日、2017年10月に北東部カタルーニャ自治州の独立の是非を問う住民投票を強行した独立派の前州閣僚ら9人に対し、反乱罪などで禁錮13〜9年の実刑判決を言い渡した。ジュンケラス前州副首相が最も重い同13年(求刑同25年)。

 約半数の世論の支持を背景にした一方的な独立運動に対する司法判断として、スペインの「民主主義史上最も重要な判決」と注目された。独立派は判決に強く反発し、抗議行動を実施。州都バルセロナの空港などでデモ隊と警察が衝突し、130人以上が負傷、14、15両日で150便以上が欠航した。

 判決で中央政府との対立が膠着し、問題はより複雑化したのが実情だ。司法当局は、ベルギーへ逃亡中のプチデモン前州首相に反乱容疑などで欧州逮捕状を再発付し、改めて国際手配した。今回は裁判の対象外だった。(共同)