Tuesday, October 15, 2019 10:37 AM

元米政府高官が非公開証言 トランプ大統領弾劾調査

 米メディアによると、ホワイトハウスの国家安全保障会議(NSC)で今夏までロシア・欧州担当の上級部長を務めたフィオナ・ヒル氏が14日、トランプ大統領弾劾調査の一環として下院情報特別委員会などによる非公開の聴取に応じた。

 詳しい発言内容は明らかにされていないが、ヒル氏は、トランプ氏の私設弁護士であるジュリアーニ元ニューヨーク市長らが、トランプ氏の個人的な利益のために、通常の対ウクライナ政策を担う米外交官らの頭越しに「影の外交」を展開したなどと話した。また、ジュリアーニ氏の強い働き掛けがあったとされる、ヨバノビッチ駐ウクライナ大使の解任には強い怒りを覚えたなどとも話したという。

 下院は今後、弾劾調査を加速。対ウクライナ圧力疑惑の中心人物の一人と目されているソンドランド欧州連合(EU)代表部大使の聴取が17日に予定されるほか、ポンペオ国務長官の補佐官を最近退任したばかりのマイケル・マッキンリー氏の聴取も16日に予定されている。また、ヒル氏を監督する立場にあり、9月まで大統領補佐官だったボルトン氏の聴取も検討されている。(共同)